快適なお部屋作りのために知っておきたい「寸法」特集!

快適なお部屋を考えるうえで押さえておきたい重要な寸法とは?

 

こんにちは

Elightingマネージャー K YOSHIDAです!

部屋のインテリアを素敵に仕上げるには、家具のデザインや色だけでなく「寸法」のバランスを正しく把握することが欠かせません。寸法を考慮しないと、せっかくのおしゃれな家具も動線が悪くなったり、圧迫感を与えたりしてしまいます。さらに、空間の雰囲気や機能性を左右する「照明」の高さや配置も重要です。今回は、部屋のインテリアを整えるために知っておきたい基本的な寸法と照明のポイントについて詳しく解説します。

 

1. 動線を確保するための基本寸法

部屋の快適さを決める大きなポイントは「動線」の確保です。人が通るスペースが狭すぎると、移動が窮屈になり、ストレスを感じやすくなります。以下の寸法を目安にしましょう。

 

■最低限必要な通路幅

一般的な家庭では 60cm~90cm の通路幅が必要です。狭い通路の場合でも 45cm 以上は確保するのが理想です。

 

2人がすれ違う場合の幅

リビングやダイニングでは、2人がすれ違うことを考慮して 90cm~120cm のスペースが必要です。

 

キッチンの作業スペース

キッチンでは、シンクやコンロの前に 80cm~100cm 程度のスペースがあると、作業がしやすくなります。対面キッチンの場合は、背面収納との間隔も 90cm~120cm 取るとスムーズな動線が確保できます。

 

2. 家具配置のための基本寸法

家具を配置する際に、以下の寸法を意識すると圧迫感のない快適な空間が生まれます。

 

 

■ソファとテーブルの間隔

ソファとローテーブルの間は 40cm~50cm 程度が目安です。これ以上離れると物が取りづらくなり、逆に近すぎると足元が窮屈になります。

 

■ ダイニングテーブルと壁の距離

ダイニングテーブルと壁の間は、椅子の出し引きを考慮して 80cm~100cm 程度必要です。椅子を引いて人が通る場合は 120cm 以上あると安心です。

 

■ベッドと壁の間隔

ベッドと壁の間には、立ち上がったりベッドメイキングしたりするスペースとして 50cm~60cm ほど確保しましょう。片側のみ壁に寄せる場合は、出入りしやすい側を 70cm 以上空けるのが理想です。

 

■クローゼットの前のスペース

クローゼットや引き戸の前には 70cm~90cm のスペースがあると、出し入れがスムーズになります。ウォークインクローゼットの場合は、中央の通路幅を 90cm 以上確保することで、使い勝手が向上します。

 

3. 照明の高さと配置の基本寸法

部屋の雰囲気や快適さを大きく左右するのが「照明」です。光の高さや配置のバランスを意識することで、インテリアの魅力が引き立ちます。以下の寸法を参考にしましょう。

 

■ダイニングテーブル上のペンダントライト

ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置する場合、テーブルの天板から 60cm~80cm の高さにすると、手元をしっかり照らしつつ圧迫感を避けられます。

テーブルの幅が大きい場合は、複数のペンダントライトを等間隔で配置するとバランスが良くなります。

 

■キッチンの手元灯(カウンター・アイランド)

キッチンカウンターの上に照明を取り付ける場合、天板から 70cm~90cm 程度の高さにするのが理想です。手元を明るく照らし、作業がしやすい空間を作りましょう。

 

■リビングのシーリングライト

リビングでシーリングライトを設置する場合、床から照明器具の底面まで 210cm~230cm の高さを確保すると、部屋全体に光が広がりやすくなります。天井が高い場合は、ペンダントライトで高さを調整して、空間に奥行きを持たせるのも効果的です。

 

■間接照明の配置

間接照明は部屋に柔らかな陰影を作り、落ち着いた空間を演出します。床置きのフロアランプやテーブルランプは、床から 120cm~150cm の高さに光源がくるように配置すると、目線に心地よい明るさを与えます。

 

■ベッドサイドの照明

ベッドサイドには、読書やリラックスタイムに最適な間接照明を配置しましょう。ナイトテーブルに置くランプは、ベッドの高さに合わせて 50cm~70cm 程度の高さに光源がくると、手元が明るく快適です。

 

 

4. 目線・視覚的バランスを意識した寸法

インテリアの印象を左右するのは、家具の配置だけでなく目線の高さに対するバランスも重要です。

 

■壁掛けテレビの高さ

テレビを壁掛けする場合、画面の中心が座ったときの目線(90cm~110cm)にくる位置が理想です。一般的には床から 100cm~120cm の高さに設置すると快適に視聴できます。

 

■アートや鏡を飾る高さ

壁にアートや鏡を飾る際は、目線の高さ(140cm~150cm)の中央あたりに配置することで、バランスよく見せることができます。

 

■カーテンの長さ

カーテンの丈は、床から1~2cm浮かせるか、床に少し触れる程度(プールスタイル)にすることで、すっきりとした印象を与えます。

 

 

5. 快適な生活空間を作るための細かな寸法ポイント

細かい寸法にも気を配ることで、より快適な空間を演出できます。

 

■コンセントの高さと位置

リビングや寝室では 床から25cm~30cm、キッチンや洗面所では 90cm~110cm が使いやすい高さです。

■デスクと椅子の高さ

デスクの高さは一般的に 70cm前後、椅子の座面の高さは 40cm~45cm が快適です。デスクと座面の差尺(高さ差)が 27cm~30cm あると、正しい姿勢で作業ができます。

■収納棚の奥行き

リビング収納は 30cm~45cm、クローゼット収納は 55cm~60cm あると、使い勝手が良くなります。

 

 

6. まとめ:理想のインテリア空間を実現するために

 

いかがでしたでしょうか?部屋のインテリアを考える際には、デザインやカラーだけでなく、快適な生活を支える「寸法」と「照明」を意識することが重要です。動線の確保、家具配置のバランス、目線の高さと視覚的なバランス、そして照明の配置まで考慮することで、住みやすく美しい空間が実現できます。自分のライフスタイルに合わせて適切な寸法と照明計画を取り入れ、理想のインテリア空間を作り上げましょう。

Writer
KATSUYUKI YOSHIDA

Elighting:マネージャー
インテリアコーディネーター
アパレルデザイナーとしての経験を活かした、感性あふれるインテリアコーディネートで、お客様のお家造りのインスピレーションを何倍にも増幅させるヒントを御提案していきます。

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